2015.05.17 UPDATE
現代人が腰痛を抱える確率はとても高く、一生のうちに80%近くの人が一度は腰痛になるといわれています。 腰痛になったら整形外科へ、と思っている方も多いかもしれません。 とても身近な腰痛ですが、実は医学では腰痛の実態が未だ解明されていません。整形外科などの現代医学がもっとも苦手とするものがこの腰痛なのです。
腰痛には「危険な腰痛」や「病気による腰痛」があり、まずはそれに当てはまるかどうかを確認しなくてはいけません。例えば、
次に、器質的な問題のある腰痛か。言い換えると、外科的な手術が必要な変形があるかを判断します。
これらの「危険な腰痛」や「器質的な腰痛」はおおむねレントゲンやMRI、血液検査で原因が特定でき、手術や投薬が必要な腰痛です。ですが、これらすべてを合わせても腰痛の原因の20~30%にも満たないのです。
では、その他の80%の腰痛は何かというと、「機能的な腰痛」と言われ、検査で原因が特定できない・手術が出来ない腰痛になります。腰痛の80%は医学が不得意とする実態の証明できない腰痛です。
腰部は第一~第五腰椎と骨盤(仙骨と腸骨)という骨と、それを支える強靱な靭帯と筋肉で構成されています。この周囲の筋肉や関節、靭帯、神経などに問題が起きて痛みが生じたものが腰痛です。 腰椎は前に凸のカーブをを描いていて、その彎曲をバランスよく筋肉が支えることで体重や重力の負荷を分散・軽減させています。この彎曲はとても重要なものなのです。
ほとんどの場合、レントゲンやMRIなどを行っても原因がはっきりせず、「年齢のせいですね」「ここの関節が少し狭くなっているかな」「湿布で様子を見て」せっかく病院に行ったのになんだかすっきりしないなぁという方も多いです。 80%の腰痛は医学的な検査では特に異常がないことも多いのです。原因になっているのは、そういった病院の検査では見えない不良姿勢や運動不足、疲労による腰椎・骨盤のゆがみと筋肉の過緊張です。